【怖い話】【心霊】第141話「寝たふり」

2017/10/16

 

ある日のこと。
夜ベッドでうとうとしていたら音がして目が覚めた。
薄目で確認してみると、お父さんとお母さんが私の部屋で話しているみたいだった。
喧嘩している感じではなかったけど、強い口調で言い合っていた。
私は、小学校の成績表でも見ながら二人してあれこれ相談しているんじゃないかと心配になって、寝たふりして耳を澄ませた。
けど、二人の声ははっきり聞こえるのに、意味のある言葉として、理解できない。
おかしいな・・・。
もう一度、薄目を開けて、確認した。
・・・目の前に二つの顔があって、寝ている私をのぞきこんでいた。
お父さんとお母さんじゃなかった。
知らない男の人と女の人だった。
覚えているのはそこまで。
気がつくと朝だった。
お母さんに確認したら、昨日の夜、私の部屋には行っていないという・・・。

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