【怖い話】2月29日 うるう年にしてはいけないこと

2024年はうるう年。
4年に一度、2月29日がある年だ。

2月29日が誕生日の人が、聞かれて一番面倒だなと思う質問。
それは、うるう年以外の年は、2月28日に誕生日を祝うのか、3月1日に誕生日を祝うのかと聞かれることだそうだ。
耳にタコができるほど繰り返し聞かれるそうで、ある人は、2月28日から3月1日に変わる一瞬のハザマが誕生日だと答えるという。

そう。
2月29日とは4年に一度だけのハザマが現れる日なのだ。
そのことがわかる、2月29日にまつわるこんな怖い話がある。

ある年の2月29日。
某県の山道で登山客と思われる遺体が発見された。
死因は餓死だったそうだ。
山道といっても整備された道で決して遭難するような場所ではない。
それなのに餓死とはどういうことなのか。
関係者が不思議に思っていると、登山客のメモが、持っていたリュックから見つかった。

「2月29日から抜け出せない」

限界ギリギリの精神状態で書かれたとわかる殴り書きだったそうだ。
誰しもメモの内容をどう解釈すればいいのか困惑した。
メモの内容をそのまま読むなら、登山客は2月29日という日から抜け出せなくなってしまったと読める。
正気を失っていたのだろうという人もいたが、一部の人はその登山客は本当に2月29日を繰り返しずっと彷徨っていたのではないかと考えた。
なぜなら、登山客が行方不明になったのは、遺体が発見されるちょうど4年前、同じ2月29日だったのだ。
もし2月29日というハザマに落ちて出られなくなってしまったのだとしたら。

この話のように、実は、4年に一度、うるう年の2月29日にだけ現れるモノが存在するという都市伝説がある。

4年に一度、2月29日にだけ販売される商品。
4年に一度、2月29日だけ営業しているお店。
4年に一度、2月29日だけ存在する家。
4年に一度、2月29日に送られてくる手紙。
4年に一度、2月29日にだけ姿を現す人物。
4年に一度、2月29日にだけ見られるSNSのメッセージ。

何かの偶然にしろ、それら普段は存在しない2月29日にまつわるモノに触れてしまうと、2月29日のハザマに落ちてしまうことがあるらしい。

・・・懸命なあなたはもうお気づきだろうか。

そう。今あなたが読んでいるこの文章も、4年に一度、2月29日にだけ現れる文章なのだ。
もし、うるう年の2月29日にうっかりこの文章を読んでしまっていたら、あなたが無事に3月1日を迎えられることを祈るばかりである。

もし、あなたが2月29日以外の日にこの文章が読めていたら、あなたはもうハザマに落ちている人間かもしれない。

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