ショートホラー

第35話「カフェの窓際」

この前、体験した奇妙な話です。俺は、毎朝、必ず出社前にカフェに寄って、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいるんです。毎日行くものだから、自然と座る席が決まってきて、俺の場合は、2階のカウンター席の一番端なんです。席の前は、通りに面してガラス張...
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第34話「家族写真」

これは、僕が小学校4年生の時に体験した恐ろしい話だ。僕の父は写真を撮るのが趣味だったので、家のリビングの壁にはたくさんの写真が額縁に入れて飾ってあった。その中で、どうしてもいつも気になってしまう写真があった。それは、家族でハイキングに行った...
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第33話「TEL」

これは、僕の男友達が体験した怖い話です。ある時、その友達と何人かで心霊スポットに行ったんですって。湖の近くにあるレストランで今は廃墟なんですけど、有名になっちゃったもんだから、落書きなんかがいっぱいあったらしいです。特に怪現象は起きなくて「...
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第32話「霊感」

自分には霊感があるって言うヤツいるじゃないですか。でも、そういうヤツってたいがい目立ちたがり屋っていうか、本当に見えてんのって思うヤツばっかりじゃないですか?だいたい、本当に幽霊が見えてたら、あまりそういうのって軽々しく人に言わない気がする...
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第31話「隣の部屋」

人がいつかない物件ってあるじゃないですか。今、私が住んでいる賃貸マンションの隣の部屋が実はそうなんです。つい先日も、隣に住んでいた夫婦が引っ越していったんですけど、半年ももたなかったですね。その前の家族も3ヶ月くらいで出ていったんです。家の...
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第30話「インスピレーション」

「ミケランジェロは人間の魂が肉体の内に宿るように、石の中に彫刻作品のあるべき姿があらかじめ存在すると考えていたんだ」顧問の飯田先生が、誰かに、そう言っているのが聞こえた。飯田先生は、35歳で独身。中性的な顔立ちをしたイケメンで雰囲気が柔らか...
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第29話「防犯カメラ」

これは、私がオーナーを勤めるコンビニで起きた恐怖の出来事だ。ある日の深夜3時頃。私は、バックオフィスでアルバイトの子達の勤怠データを取りまとめていた。夜勤シフトの子が体調不良で早退してしまったので、その日は、朝まで一人きりだった。6時になれ...
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キヨコさん #028

「・・・私のこと好き?」そう聞かれて、俺は固まってしまった。どう返事をするべきなのか、脳みそをフル回転させた。もし答えを間違えてしまったら、命がないかもしれないのだから。俺が通う中学校には「キヨコさん」という都市伝説が伝わっていた。学校で一...
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第27話「狂った果実」

これは、僕が小学校5年生の時に体験した恐ろしい話だ。ある日の帰り道、僕は、クラスで一番仲がよかったウメちゃんと通学路にある山に立ち寄った。標高は500mほどしかない小さな山なのだが、アスレチックやちょっとした渓流なんかがあって、子供が遊ぶに...
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第26話「肝試し」

藪の中で僕はじっと息を潜めていた。虫よけスプレーをかけてきたものの、何か所も蚊に刺されていた。ポケットからスマホを取り出し、時刻を確認する。・・・遅いなぁ。僕は痺しびれを切らしていた。トイレにも行きたくなってきた。大学のテニスサークルのメン...