【怖い話】深夜のエスカレーター #260
先日、仕事で夜遅くなり、終電近くの電車で帰宅した時に体験した怖い話。
自宅最寄り駅に到着した時には、深夜1時頃になっていた。
閑散とした駅の構内を抜け、ロータリーに出る下りエスカレーターにさしかかった。
見ると、地上階からちょうど上りエスカレーターに乗った女性の姿があった。
けど・・・なにかがおかしい。
強烈な違和感があった。
小さすぎるのだ。
女性は首から上がちょうど手すりから出るくらいの高さしかなかった。
立て膝でエスカレーターに乗ってでもいないかぎり低すぎる。
スーッと女性は上がってきて、どんどん距離が近づいてくる。
そして、すれ違い様、気がついてしまった。
・・・女性は首から下がなかった。
生首がエスカレーターをあがっていたのだ。
金縛りにあったように身体が硬直して振り返れなかった。
エスカレーターを降り切ると、走って逃げた。