Twitterの怖い話 #238

2017/11/17

 

つい先日、Twitterが関わる凄惨な事件が起きたけど、僕も前にTwitterがらみで怖い体験をしたので書こうと思う。

僕のアカウントは、フォロワーが30人くらいで、本当に身内だけしか見てないものだった。
ほとんどつぶやいてもなかったし、みんながやってるからアカウントを作った、そんな感じだった。

ある時、珍しくフォローされたので、フォロー返しをした。
相手のプロフィールを見ると、隣町の女子高生らしい。
近くに住んでいて、同じ高校生ということでフォローしてくれたようだ。
学年は僕より上なのか、下なのかはわからなかった。
変な期待をしなかったといったら嘘になる。
「そういうアカに限って、おじさんだって」
友達にはそう茶化された。
その子(仮にAさん)は、僕と違って頻繁につぶやいていた。
今日の天気、食べたもの、嫌な出来事、嬉しかったこと。
気づけばAさんのツイートを追うのが日課になっていた。

そんなある日、AさんからDMがきた。
他の人には見えない個別のダイレクトメッセージだ。
「○○くんは、どこの高校?今度会ってみない?」
胸が踊った、と同時に疑う気持ちもあった。
こんなウマい話があるだろうか。
今まで一度も彼女がいたことがない僕に。
しかも、ご丁寧に待ち合わせ場所まで指定されていた・・・。
どうしたものか、僕は悩んだ。

「あんた誰?Aのアカウント勝手に使わないで!」
Aさんのツイートに対して、そんな驚きの返信があったのを見かけたのは、それから数日後のことだった。
僕は事情が知りたくて、その返信者にDMを送ってみた。
返信は割とすぐにきた。
返信者はAさんの同級生らしい。
そしてびっくりすることを教えてくれた。
・・・Aさんは数ヵ月前に事故で亡くなっていたのだ。
故人のAさんがツイートできるわけがなく、アカウントは誰かに乗っ取られている可能性が高いという。
僕は頭が真っ白になった。
僕はその同級生に、Aさんの写真を見せてくれないかと頼んだ。
最初は断られたけど、乗っ取っている相手が わかるかもと粘って粘って、ようやく写真を見せてもらい、僕は唖然とした。

実はAさんからDMが来て会いたいと言われた時、僕は結局、待ち合わせ場所の駅に行ったのだ。
そこでAさんらしき人を見つけたけど、勇気が出なくて声をかけることができなかった。
同級生に写真を見せてもらい、アレは確かにAさんだったと確信した。
数ヵ月前に死んでいるはずの人を僕は確かにこの目で見かけていたのだ・・・。

自分のヘタレさに救われたのははじめてだった。あの時、声をかけていたら、一体どうなっていたのだろう。

僕はTwitterをやっている人に自分の経験をふまえて言いたいと思う。
あなたのフォローしている相手は本当に生きてますか?と。

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