「REC/レック」映画レビュー

「REC/レック」(2007・スペイン)

ブレアウィッチプロジェクトの成功から注目を集めたPOV形式の一作。
消防署の取材をしていたテレビクルーの一行が、通報により消防士達とあるアパートを訪れます。そのアパートは、謎の感染症により凶暴化した人間だらけの恐ろしい場所で、感染を防ぐため政府はアパートを封鎖します。
感染者と一緒にアパートに閉じ込められた消防士とテレビクルーと一部の住人達は、生き残りをかけて閉鎖空間の中でサバイバルをします。
そしてラストには単なる感染症ではない恐ろしい背景が明らかにされます。

POV形式ならではの没入感があり、逃げ場のない閉鎖空間という設定が恐怖を盛り上げます。
中盤までは、いわゆるバイオハザード的なというか、感染者がいつどこから襲ってくるかという恐怖と脱出劇が展開されるのですが、クライマックスで恐怖の質がガラッと変わります。
ジャパニーズホラーのような、正体不明な存在に対する恐怖が襲い掛かり、観客を絶望的な気持ちに陥れます。
途中までは言ってしまえば臨場感たっぷりのゾンビ映画です。
戦えばなんとか生き残れるんじゃないかという気になります。
ところが、クライマックスで黒幕の貞子的な存在が登場した途端、
「あぁ、これはもうダメだ」という絶望しか感じません。
そこが、この作品の怖さであり魅力だと思います。

-ホラー映画レビュー