【意味怖】昆虫採集

 

夏だし、僕は山に昆虫採集にきた。
僕の自宅の裏は山に続いていて、
色んな昆虫が生息している。

獣道を上っていくと、
蝶々が飛んでいた。
蝶々が花にとまった隙に、羽をつかんだ。
まず一匹。カゴに入れた。

それから、
神社裏の原っぱの地面で何かを探しているカブトムシを見つけた。
カブトムシを見つけられるなんて今日は運がいい。
僕はそーっと近づき、カブトムシをつかまえた。

しばらく雑木林を進むと、
茂みの裏に、交尾中のカマキリがいた。
カマキリの雌は怖いって聞く。
確か交尾が終わったら、雄を食べてしまうのではなかったか。
僕は、雄を不憫に思い、雌をつかまえてカゴに入れた。
かなり、暴れたので、手に怪我をした。

それから、カナブンやトカゲもつかまえた。
色んな種類の昆虫をまとめてカゴに入れると、
喧嘩しないか心配だったけど、
みんな暴れたりせず、ぐったりしている。

けど、よくよくカゴの中を見たら、
カブトムシが逃げ出していた。
蓋が少し開いていたみたいだ。

急いで辺りを探すと、
木に登ろうとしていたカブトムシを見つけたので、脚をつかんで地面に落とした。
脚が変な風に曲がって、カブトムシは痛そうにバタバタと暴れた。
かわいそうだったけど、
僕はカブトムシを捕まえてカゴに戻した。

今日はもう何匹か捕まえよう・・・。

 

 

 

A.昆虫には痛覚がない。

#342

-怖い話, 意味がわかると怖い話