【怖い話】【心霊】池袋の怖い話!サンシャインシティにて・・・ #166

2017/10/19

 

池袋のランドマークであるサンシャイン60は、戦犯を収容していた巣鴨拘置所(スガモプリズン)の跡地に建てられたというのは有名な話だ。いわば処刑台の上に建つ高層ビル。ビル自体が慰霊碑ともいえる。
そんないわくがある場所なので、心霊スポットとして知られている。
かくいう俺も、怖い体験をした一人だ。
その日、俺はしこたま酔っぱらって、サンシャインビルのベンチで休んでいた。頭がグルグルして気持ち悪かった。今にも吐きそうだった。
「おい、大丈夫か?」
男の声がした。警備員さんだった。
「歩けるか?」
警備員さんは俺を抱き上げ、肩をかしてくれた。
「すいません」
警備員さんは俺をトイレの方向に連れていってくれた。
階段の右横に男子トイレがあった。
けど、警備員さんは、トイレではなく階段の方に俺を連れていった。
トイレに行きたかったけど、酔っぱらっているので、抵抗できない。
一段一段引きずられるように上がっていく。
10段くらい上った時、ふいに肩の支えがなくなった。俺は、バランスを崩し、頭から階段を転げ落ちた。視界がグルグル回り階段に身体を何度もぶつけた。ようやく止まったと思ったら、女性の悲鳴が聞こえた気がした。

・・・気がついたのは病院のベッドの上だった。頭には包帯がまかれていた。
医者から聞いた話では、俺に肩をかしてくれた警備員は誰にも目撃されていなかった。目撃者の証言によると、俺はちょうど13段目から転げ落ちたのだそうだ。
俺は自分の姿を鏡で見て驚いた。
首に、縄でまいたような線状の痣ができていたのだ・・・。
思い返してみると、男が着ていた制服は警備員というよりも看守のようだった・・・。

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